企業会計は、財務会計と管理会計に分類されるが、経営会計は、経営戦略にまで及ぶ管理会計を言うのである。特に財務会計は、法規会計と言っていいほど、法令により定められている。それに対して管理会計は、法令の規制はなく任意で自由である。
監査について考えると、財務会計には監査が必ずと言っていいほど付帯されている。しかも、監査とは会計監査を言うと狭義に理解されているが、監査には会計監査のみならず、業務監査、経営監査などがあるが法令により強制されていないので普及が一つ遅れているのであろう。
ここにきて、一般社団法人日本マネジメント団体連合会は、民間団体として多くの経済団体、学術団体、消費者団体の賛同と支援を受けて公認外部監査人制度を創設した。業務監査と経営監査の専門家である。従来は経営監査は内部の監査として行われてきたが、外部からの経営監査制度を進めることは難しいが新たな組織改革の一手段となるであろう。監査を過去の事象に対する分析、評価のみであるのなら経営監査も意味が無く、未来のための道具としての経営監査であれば大きな意味を持つであろう。
公認外部監査人制度は、組織の自主的監査であるので自主規制でもある。見時から襟を正し、前進のためのツールとして且つ、前進のための戦略、企画等の監査も重要であろう。経営監査は、秘密漏洩の問題もなくはないが、公認外部監査人との信頼関係で有意義な制度に成長することを望みたいものである。

参考:一般社団法人日本マネジメント団体連合会link

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